前回は「通知表の評価の付け方」についてお話しました。
では、もう少し具体的に通知表を上げるための視点をお伝えします。
例えば、中間テストで国語45点、数学80点、英語54点、理科90点、社会25点だったとしましょう。
生徒は期末テストで、どの科目を頑張ればよいと思うでしょうか?
おそらく前回悪かった社会と国語と答える生徒は多いと思います。
ただ、実際は社会、数学、理科を頑張った方が通知表の総合は上がる可能性が高くなります。
理由は次の通りです。
理科は次のテストで90点以上なら5になる可能性がある。
数学は次のテストで80点未満だと3になってしまう可能性がある。
社会は次のテストで同じような点数だと2になってしまう可能性がある。
国語や英語はたとえ次のテストで80点をとったとしても、中間との期末の平均点を出すと国語は62.5点、英語は67点、つまり、通知表は3にしかなりません。
通知表を上げる視点を持てば、漠然と勉強した時と比べて、合計で3も違いがでる可能性があります。
これは受験に於いてはかなり大きいです。
(もし、どの科目も60点程で、ほぼ3という状況ならば、期末テストしかテストがない技術家庭科や保健体育、音楽などのサブ教科を頑張るのも手です。)
単純に少しでも点数を上げようというよりも、具体的に考えることにより、各科目に費やす時間も勉強の仕方もかわってきますよね。
【余談】
点数的には4なのに3がついていて、理由がわからない場合は、先生に聞いてみましょう。
ただ、「なんで3なのですか!」とクレームっぽく伝えてしまうと印象は悪いので、
「高校受験なので1つでも通知表を上げたいと思っていて、どうすれば英語の通知表の〇〇の項目がよくなるのか教えてもらえませんか?」とあくまでも先生にアドバイスをしてもらう体で聞くのがよいと思います。
もちろん、先生は全員の細かい内容を暗記しているわけではないので後日になることもあると思います。
先生も人です。印象はとても大切です。
授業中に寝る、授業の妨げになるようなことをしてしまう生徒であれば、点数は良くても高く評価はしたくないと思うはずです。
内申点の視点から見ると、受験は中1からスタートしています。先を見据えて今の勉強に取り組んでいきましょう!
⇒通知表を上げるコツとは? その1「通知表の評価の付け方」はこちらから